稽留流産の経験談~初産・30代~【診断から手術】
ちょっと暗めな話ですが…
稽留流産を経験したので、それを記事に残しておこうと思います。
病院で診断された後ネットでたくさん検索したのですが、なかなか欲しい情報が集まらず不安なまま手術を迎えました。
同じ経験をしている方の不安を少しでも軽くしたり、微力ながらお役に立てれば嬉しいです。
※病院によって手術の流れが異なりますのでご注意ください。
【稽留流産手術(掻爬手術)】
ネットで色々検索したけど「痛い」とか「痛くない」とか少しの情報しかなくて不安なまま病院へ。
前日の夜0時以降は飲食禁止。
朝9時に病院に到着し、赤ちゃんの最終チェック。
心拍が止まってること、前の週から大きさが変わっていないことを確認して、手術の準備が始まった。
9:40頃
まずは子宮の入口を広げるための器具を挿入する。
消毒でカリカリとこすられるのが気持ち悪かった。
器具を入れる時は一瞬お尻に突き抜けるような痛みがあって、思わず「痛っ」と声が出た。
入れた後は鈍く痛みがあって、強めな生理痛ぐらいだった。
我慢できないわけではないけど、無視できない感じ。
お産を経験した人は痛くないらしいけど、私は初産だったので痛かった。
器具が抜けないようにタンポンを入れる時が地味に痛かった。
その後、待機用のベッドに移動し寝たけど、ずっと強く鈍い痛みは続いた。
10:15頃
痛みが落ち着いてきて違和感あるぐらいかなー…
って思ってるとまたじんわり痛いを繰り返してた。
心の整理はできていて悲しさよりは手術の不安が大きかった。
そして寝た方が楽だと思うけどお腹が空きすぎて寝られなかった…
11:30頃
トイレを済ませて手術室へ。
手術着に着替えて手術台に寝転んで看護師さんの準備を見守る。
ちょっと雑談をしてかなりリラックスできた。
看護師さんありがとうございます。
準備が出来て麻酔スタート。
看護師さん「10まで数えますよ。いーち」
メイ「いーち」
↓
看護師さん「じゅー」
メイ「じゅー(めっちゃ意識あるけど大丈夫?)」
看護師さん一瞬止まって、
看護師さん「いーち」
メイ「いー…」
で、意識なくなりました。
真っ白な視界の中、「終わりましたよー」って声が聞こえてきた。
目が開いているのかも、夢なのか起きているのかも分からないまま、ガチャガチャと片づけられる音が聞こえてきた。
あまりの痛みと吐き気に「痛いー。気持ち悪いー。」を繰り返してた。
下腹部がずーんと痛くてたまらなかった。
狭い手術台の上でまだ感覚が鈍い体を捩らせて痛みに耐えた。
吐き気もあってしばらく手術台で休んでから待機室用のベッドへ戻ることになった。
その間も看護師さんがまるで母親のように優しくお世話してくださって、とても安心できた。
過去にも交通事故で全身麻酔の手術を経験したけど、その時同様手術直後の吐き気は辛い…
急激にオエッとしたところを看護師さんがトレーで見事にキャッチ。
待機用のベッドに戻ってからも気持ち悪いやら下腹部が激痛やらでめちゃくちゃ辛かった。
ふと時計を見ると12:40。
実際のお産も同じような状態になるらしいから、流産であってもお産はお産なんだね。
命がうまれるってすごいことだ。
14:00頃
診察室に移動してエコーで取り残しているものがないか確認。
待機用のベッドに戻って、病院からもらったパンを少しかじり、だいぶ落ち着いてきた。
15:00頃
ふらつきも無くなって最後に医師からの話を聞いて帰り支度。
取り出したものの検査をするらしく、1週間後に検査結果が出るとのこと。
しばらく出血があるらしいけど、無事に終わった。
【手術終了】
手術後は生理痛のような重い痛みがありますが、夕飯の買い物に行けるぐらいでした。
ネット検索しましたが初産の方の稽留流産体験談が少なく、参考にできるものがなかなか見つけられなかったので、少しでもお役に立てればうれしいです。
稽留流産は多くの方が経験することのようで、叔母も過去に稽留流産で手術を経験していました。
叔母は1度お産を経験した後の手術だったので、全然痛くなかったとのこと。
人によっても感覚は違うと思うので、初産でもあっさり終わる方もいらっしゃるのかもしれませんね。
お産も人それぞれ大変さが違うと聞きますが、それと一緒ですね。
今回の流産を経験して、人の命の尊さを学びました。
この世に生まれてこれてよかったと思うし、生んでくれた母と父に感謝したいです。
ありがとう。
また赤ちゃんを授かることが出来たら、次は元気な姿を見られるとうれしいな(^^)